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Tajima Beef但馬牛とは
但馬牛の歴史
但馬牛は昭和初期に兵庫県北部の美方郡香美町小代区で生まれた名牛「田尻号」が素になっており、今では全国の黒毛和牛の99.9%が田尻号の子孫だと言われています。
田尻号が誕生した香美町小代区は牛の改良に熱心な土地で、より良い牛を作るため優れた牛同士を交配させて優れた但馬牛の血統の基礎を作り出しました。
明治30年ごろには大切な血統をしっかり管理しようと、牛の出生などを管理する「牛籍簿(ぎゅうせきぼ)」を整備し、牛の名前や生年月日、父母牛などの情報を一頭一頭記録していきました。
兵庫県の但馬牛は同じ但馬牛としか交配させないと決めていて、今でも日本で唯一純血を守り続けています。
山深い小さな村で大切に守られた血統は今や世界中で愛される神戸ビーフの素牛となったのです。
但馬牛の特徴
但馬牛はキメの細かい脂肪とうま味と香りの高さが特徴です。
筋繊維が細く、細かい霜降りが入るため肉質が柔らかく、口当たりがよくなります。また、融点が低い「モノ不飽和脂肪酸」が多いので、人肌の温度でさらりと溶けるように感じられます。
また、ココナッツのような但馬牛ならではの甘い香りも、モノ不飽和脂肪酸に由来しています。その風味は煮たときに際立つことが分かっています。
うま味成分のイノシン酸やグルタミン酸を多く含み、モノ不飽和脂肪酸由来の脂が溶けるときに感じる甘みと香りが一体となり、そのおいしさは倍増します。
但馬牛と神戸ビーフの違い
「神戸ビーフ」は神戸肉流通推進協議会が定める厳しい基準をクリアした但馬牛のみが「神戸ビーフ」として名乗ることができます。
そのため、神戸ビーフも但馬牛を肥育したものという点では同じ但馬牛と言えます。
ただ、その基準は厳しく但馬牛としての基準をクリアしたうえに、霜降りの入り具合、肉の色、肉質、枝肉の重量など細かな基準をクリアしたものだけが「神戸ビーフ」と呼ぶことが許されます。
当社はその厳しい基準をクリアするために日々、牛の健康管理を行い、与える水、飼料を調整し、牛のストレスを軽減できるよう快適に過ごせる牛舎管理を徹底しています。
畜産業の発展
当社はコンセプトにもあるように減少する畜産家、畜産業に歯止めをかけるため畜産事業部を発足しました。二川ホールディングスが大きな柱となっており、畜産事業部も柱に支えられながらその業務を広げていきたいと考えています。
地元兵庫県の宝である「但馬牛」「神戸ビーフ」の灯かりを消さないように、さらには発展していけるようにという思いを持ち、誰もが畜産業を仕事として従事し、挑戦できる環境づくりを目指して、まずは当社の畜産技術の向上を図ってまいります。